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小田中作品を読む

 投稿者:オグラメール  投稿日:2011年 8月 4日(木)01時33分12秒
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  国策は誰のためにある白つつじ

5・7とありきたりの表現が来ると、下5に何を置くかがこの句のすべて。白つつじが微妙
である。白といえば白紙を意味し、それは国策のリセットを示唆しているともとれるが、そ
うとらない方がおもしろい。


蒼天にマスクの子ども夏芙蓉

芙蓉は秋だが、夏でなければいけないのか。夏でなければならないのなら夏の花ではダメな
のか。蒼も蒼ではダメなのか。蒼とは広辞苑によると「くすんだあお色や血の気のないあお
色」とある。そんな空の下のマスクの子どもはリアル過ぎて言葉が出ない。


水無月の熱きファロスのメルトダウン

インパクトのある句だ。私にはファロスが実感としてないので、意味を深く考えずに雰囲気
だけで読んでしまった。それが良かったのか悪かったのか、この句がしばらく頭から離れな
かった。今でもときどき「ファロスのメルトダウン」というフレーズが頭をよぎる。困った
ものだ。


海に向かい居並ぶ朽ちた巨神兵

原発の見立てとしては平凡である。平凡とはつまり我々の考えが及ぶ範囲内にあるというこ
と。原発と無関係で読むと巨神兵が唐突である。


文明が辻足下に咲くねじり花

人間が発展させてきた文明が今分岐点にあるというのか。或いは辻を単なる路上ととっても
いい。1句目と同様に、下5の「ねじり花」の「ねじり」が句の答になってしまっている。
 
 
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